お店だし・その3~かんざし編~

店出しの3日間、割れしのぶという髪に結い上げられた、出立てさんの舞妓さんの髪型です。

ただ、かんざしはこの3日間はやはり特別。

櫛から、前差し、花かんざしに至るまですべて鼈甲でできているものをつけさせていただきます。鼈甲でできた花かんざしの精巧さに子供心に驚いたものです。とても繊細で壊れやすいものなので、暖簾にひっかけただけでも破損してしまうそうで、出発前には重々気を付けるように言われました。

後にある銀の羽のようなものは「たけなが」と言われてこれも3日間のみに飾りです。この羽があるだけで、日本髪がさらに華やかになりますよね。

この期間が、自分でかんざしを挿すことも、とることもできません。毎日髪結いさんにいって、きれいに整えていただくのです。そしてお座敷の前には姉さんやお母さんが最終チェック。これも、ちょっと嬉しい時間にひとつでした。


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コメント: 1
  • #1

    ちひろ 向日葵 (日曜日, 05 6月 2016 22:26)

    全て鼈甲 それはそれは豪華で しかも高価ですよね
    (~_~;)
    とても美しいです