千穐楽

私にとって四月三十日は二十年間特別な日でした。さきほど、カレンダーをみて、あぁ千穐楽の日なんやなぁと京都の四月の日々を思い出しておりました。仕込みさんにきてから祇園にお世話になっている間、この日を迎えるまで春の喜びなど感じることもなく(苦笑)。とにかく無事にこの日を迎えるのが毎年の一番の目標。大げさに聞こえるかもしれませんが本当です。都をどりはそれほど、特別で大切な舞台でした。二月から始まるお稽古から、寝坊しないか、舞を覚えられるか、怪我も風邪もなにがあっても四月三十日までは舞台に出なくては。一応私は本番にお休みをしたことはありませんでしたが、舞台稽古中にインフルエンザを第一号で発症したことが・・・・


一堂に会してのお稽古なので、翌日からバタバタと発症者がでて本番ギリギリまでお休みのひとがいたときには、もう申し訳なくて。翌年からは健康に過信することなく、嫌いな予防接種も都をどりを逆算して打ってのぞむようになりました(あまり早く打つと四月まで効力がないらしく)。一日四回の舞台で、役は毎日日替わり。総をどりと言われる群舞、お役つき、お囃子、お茶と毎日とかわります。役によって楽屋入りの時間も、準備も違うので油断ができません!!夜はお座敷もあるので、つい飲みすぎてしまうことも・・・ひと月お休みのないこの一か月のおかげで、いまどんなに忙しくても、なんとか乗り越えられるような気がします。

本当は今月にもっと都ををどりのことを書くつもりでしたが、バタバタしていて結局四月三十日。

時季外れですが今から少しずつ書くつもりです!!

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コメント: 2
  • #1

    赤坂京子 (月曜日, 01 5月 2017 01:42)

    大変な日々が人を強くするのですね…五花街をどりを観る前にお話が聞けてよかった♡有り難く観せていただきますね〜♡( ᵕ̤ૢᴗᵕ̤ૢ )♡

  • #2

    有希 (日曜日, 07 5月 2017 13:58)

    芸舞妓さんが目標の私にとって、このお話全てが糧になるような気がします。これからめ見させていただけたら嬉しいです�